50代の転職で内定を辞退するときは、決断した時点で、できるだけ早く採用担当者へ電話で伝えるのが基本です。まず電話で謝意と辞退の意思を伝え、必要に応じてメールで内容を残します。
辞退理由は詳しく説明しすぎず、「慎重に検討した結果、今後のキャリアや勤務条件を考慮し、入社を辞退したい」と簡潔に伝えれば問題ありません。内定承諾後の場合は、企業側の準備が進んでいる可能性があるため、より早く、誠実に連絡しましょう。
50代の転職で内定辞退を伝える基本の順番
内定辞退は、次の順番で伝えると失礼になりにくく、要点も伝わります。
- 採用担当者に電話をかける
- 内定へのお礼を伝える
- 辞退したいという結論を明確に伝える
- 迷惑をかけることへのおわびを伝える
- 必要に応じて、メールでも辞退の意思を送る
連絡を先延ばしにすると、面接や入社準備を進めていた企業にさらに負担をかけます。辞退すると決めたら、他社の選考結果を待つ場合でも、期限まで放置せず、まず担当者に相談しましょう。
電話での内定辞退の伝え方と例文
電話では、理由を長く説明するよりも、感謝・結論・おわびを順番に伝えることが重要です。次のように話せます。
「お世話になっております。先日、内定のご連絡をいただいた〇〇です。採用ご担当の〇〇様はいらっしゃいますか」
担当者につながったら、次のように伝えます。
「このたびは内定をいただき、誠にありがとうございました。大変恐縮ですが、今後のキャリアや勤務条件について改めて検討した結果、今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡しました。貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、このような結果となり申し訳ございません」
担当者から理由を聞かれた場合は、次のように簡潔に答えます。
「これまでの経験を生かせる環境について家族とも相談し、今後の働き方を改めて考えた結果、別の選択をすることにしました」
他社への入社を決めた場合でも、企業名や具体的な条件まで話す必要はありません。「一身上の都合」や「今後のキャリアを考えた結果」と説明すれば足ります。
電話がつながらないときはメールだけでもよい?
内定辞退は電話で伝えるのが望ましいものの、担当者が不在で連絡がつかない場合は、メールを送って構いません。大切なのは、連絡を待ち続けて期限を過ぎないことです。
まず電話をかけ、つながらなければ留守番電話に「内定辞退についてご相談したく、お電話しました。改めてメールもお送りします」と残します。そのうえで、同日中を目安にメールを送りましょう。
内定辞退メールの例文
件名:内定辞退のご連絡(氏名)
株式会社〇〇
採用ご担当者様
お世話になっております。先日、内定のご連絡をいただきました〇〇〇〇です。
このたびは内定をいただき、誠にありがとうございました。慎重に検討した結果、今後のキャリアや働き方を考慮し、誠に恐縮ではございますが、今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
選考にお時間をいただいたにもかかわらず、このような結果となり、心よりおわび申し上げます。貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。
――――――
氏名
電話番号
メールアドレス
――――――
内定承諾後に辞退する場合の注意点
内定を承諾する前と、承諾した後では、企業側が受ける影響が異なります。すでに承諾書を提出している場合や、入社日を決めている場合は、辞退の意思をできるだけ早く電話で伝え、必要な手続きがあるか確認してください。
内定承諾後の辞退では、「まだ入社していないから連絡しなくてもよい」と考えず、採用担当者に直接説明することが大切です。企業から書類の返却や破棄、入社手続きの取り消しなどを求められた場合は、指示に従いましょう。
なお、内定承諾後の辞退について、契約内容や入社予定日などによって扱いが変わる可能性があります。違約金を求められた、強く引き止められて話し合いが進まないなどの問題がある場合は、労働局や法律相談などの公的・専門的な窓口へ相談する方法があります。
辞退理由はどこまで伝えるべきか
辞退理由は、企業が納得できる最低限の説明にとどめるのが無難です。50代では、これまでの経験や今後の働き方に関わる判断だと受け取られやすいため、感情的な批判ではなく、落ち着いた表現を使いましょう。
| 状況 | 伝え方の例 |
|---|---|
| 他社へ入社する | 今後のキャリアを検討した結果、別の選択をすることにしました |
| 仕事内容が希望と違った | 業務内容と今後の方向性を改めて考え、辞退を決めました |
| 待遇や勤務地が合わない | 勤務条件を総合的に検討した結果、今回は見送ることにしました |
| 家族の事情がある | 家庭の事情も含めて検討した結果、入社が難しいと判断しました |
「年齢的に自信がなくなった」「面接官の印象が悪かった」など、相手を責めたり、自分を過度に否定したりする表現は避けます。詳しく聞かれても、答えられる範囲で簡潔に説明すれば十分です。
内定辞退で避けたい伝え方
- 連絡せず、メールだけを一方的に送る
- 内定辞退の期限を過ぎても放置する
- 「少し考えます」と言い続けて結論を伝えない
- 企業や面接担当者を批判する
- 本当か分からない理由を作る
- 他社の社名や条件を細かく伝える
特に、これまでの職歴が長い50代は、業界内のつながりや過去の取引関係がある場合もあります。ただし、将来の関係を気にして辞退をためらう必要はありません。早く、丁寧に、事実に沿って伝えることが最も重要です。
辞退するか迷っているときの伝え方
まだ最終決定していない場合は、すぐに「辞退します」と伝えず、回答期限の延長を相談できます。たとえば、次のように伝えます。
「内定のご連絡をいただき、ありがとうございます。大変ありがたいお話ですが、今後の働き方に関わる重要な判断のため、もう少し検討する時間をいただけないでしょうか。〇月〇日までに必ず回答いたします」
延長を依頼する場合は、いつまでに返事をするのかを自分から示します。延長が認められるかどうかは企業の判断であり、必ず待ってもらえるとは限りません。
50代の内定辞退で大切な判断基準
内定辞退を決める前に、給与だけでなく、次の条件を同じ基準で確認すると判断しやすくなります。
- 仕事内容と、これまでの経験を生かせる範囲
- 勤務地、通勤時間、勤務時間
- 定年、再雇用制度、雇用形態
- 給与だけでなく、賞与や退職金などの条件
- 入社後に期待される役割や評価方法
- 家族の事情や健康面を含め、無理なく続けられるか
内定を辞退すること自体が、転職活動の失敗を意味するわけではありません。提示された条件と自分の希望を照らし合わせ、長く働ける見込みがあるかを考えたうえで決めることが大切です。
伝えるときは、「早めに」「電話を基本に」「感謝とおわびを添えて」「理由は簡潔に」を意識しましょう。内定承諾後であれば、企業の準備が進む前に、できるだけ早く採用担当者へ連絡してください。







